インナーガレージのある平屋建ての家
伝統工法は、梁や柱などの構造材に
釘や補強金物を一切使わないのが特徴です。
言い換えれば、釘や補強金物を使わなくても
頑丈で傾きのない木の家が造れるということです。
屋根垂木は、棟木に落とし込んで納めて、
面戸を入れてあるだけなので
このように、母屋と桁のところに釘を挿し固定します。
垂木も(柱も)13.5センチ角をつかっているので
必然的に、釘も「太くて長い」ものになります。
野地板も厚さ30ミリの杉板です。
野地板の凹凸をきちっと合わせ
その都度、あて板をして納めます
そして、斜めに釘を入れて固定します。
そしてもう一度、あて板をしてきちっと納めます。
一般の木造住宅の多くは
もうちょっと柱が細いと思います。
野地板も床板も薄いと思います。
構造材に、こんなに多くの木材を使ってないと思います。
僕は、大工になって約20年。
若い頃、伝統工法を教わり、
もちろん在来工法の現場もあり、
新築だけでなく、リフォームや解体作業もあるわけです。
建てる、壊す、いろんな材料をみてきて、
僕はこの「伝統工法」にたどり着きました。
自分が住むなら、家族の命を預けるなら
やっぱり伝統工法の造り方の方が、
より安心だなぁと思います。