伝統工法 厚み90ミリ! イチョウの式台加工中!

インナーガレージのある平屋建ての家

玄関式台の加工の様子です。
イチョウの一枚板です。

こちらのI様邸は床板が桧なので、
式台も桧か、似た色合いのもの・・・と
思っていました。

そこで、こちらのイチョウの一枚板!
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3年半ほど前に市場で購入した板ですが
巾が90センチ、厚みは90ミリの巨大な一枚です。

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3年半以上も乾燥させてあったので、真っ黒の状態。
まず軽く削ってみます。

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木は外に置いておくと、色が黒く変わっていきますよね。
それは、砂ほこりなどがつくのと、
表面が風化して色がかわっていくんです。

人間も日焼けや垢で黒くなります。
やはり生き物です。

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 色が変わるのは約0.2ミリほどですね。
なので、0.3ミリ~0.5ミリほど削れば
「木」本来の色が出てきます。

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特に乾燥割れや変色がなかったので、本格的に機械で加工します

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材のひねりや反りをとり、厚みを決めます。

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やはり、式台は40センチ~45センチあると格好がつきますね。

45センチの板としたら、
框の下に5センチ程入れ込むので
40センチの有効巾になります。

靴を脱いで上がるとき、靴を揃えるために式台上で
くるっと方向転換しますよね。
そのときに40センチ未満ですと
まわりにくいということも考えられます。

それを思うと40センチ~45センチあると
いいと思います。

この式台板の側面は、
木の皮の部分がそのままになっています。

この板の場合は、
ちょうどいい角度だったのでそのまま使えましたが、
あまりこの角度がなるいと
滑ることがありますので注意が必要です。

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こちらが式台がついた玄関です。

ちょっと思い出したこぼれ話・・・

以前建てさせて頂いたK・T様より
「テーブルを見に、家具屋さんを色々廻ったけど、
やっぱりなかなか合うのはないなぁ。
それで部屋の写真を見せたら、
こんな立派なお宅でしたら、
大工さんに造ってもらったほうがいいのかも・・・
って言われたわ。
儀賀君造ってくれる?」
と言われて、このイチョウの板の上半分は
K.T様邸のテーブルになっています。

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