ご実家のお敷地内に建てられる平屋建ての家
建前2日目続きです。
妻梁を納めます。
大黒柱の仕口に入れてから納めるので、
引きずって桁梁に傷がつかないよう、肩に乗せながらです。
大黒柱に入ったので、柱のホゾにも納めます。
養生の紙を挟んでないか、きっちり付いているか確認。
この日は、建前の見学にお客様も足を運んでくださいました。
「今まで、構造見学会や、完成見学会、家づくり勉強会には行ったことあるけど、
建前を見るの初めてです!」と。嬉しいです!
大工だからこそ言えること、見ていただきたいのは、構造です。
午後、建物東側の、まぐさを納めます。
まぐさと柱を、ぐっっと持ち上げながら…
紅白の柱には、太鼓梁、まぐさ、梁いろんな仕口があります。
以前、
「こんなに柱に穴を空けてもあっても大丈夫なんですか?」
という質問をいただきました。
「はい、大丈夫です!」
これが1,000年以上継承されてきた伝統工法の構造です。
精密な墨付けと精密な刻みで、隙間なくキツキツに仕上げています。
また、柱などの構造材も、天然乾燥材を使っています。
棟梁がが目利きした材料で、棟梁が墨付けをするからこそ言えることでしょうか。
「大丈夫です!」
今、僕が乗っている窓台は、
こちらの家で2番目に大きなまぐさです。
こちらの梁にも車知栓を打ち込みます。
「六」の通りにも柱を立て、貫を入れていきます。
向こう側まで透けてみえないほど、柱、貫、梁でいっぱいです。